-
6 – 名前のない
2021年9月19日 update
ふと思い立って始めたデッサンの練習。目の疲れなど身体的な理由からmacやスマホを長時間見るのが無理になってきたこと、そして気分転換に以前から興味を持っていたことを始めてみようと、自宅にずっとある色鉛筆でまずは箱を描くことからはじめた。そもそも道具の使い方すらよく分かっていないので、イラストレーターの友人にデッサンのいろはを教えてもらった。毎日続けているとそれらしきものと認識できるくらいには描けるようになってきた。絵を描いているうちに日常でまったく気づかなかったことが見えるようになり、絵を描く人たちは多角的な視点で暮らしていたのかぁと、私自身も視野が少しだけ開けたようにさえ思う。一生のうちに1枚は何か描けたらいいなと思う。著名な画家の中には晩年に絵を始めた人も多いと聞くが、なんだかそういう気持ちがわかるような気がする。「物」を見ながら鉛筆を持って輪郭を描いていくと、修行のような不思議な集中力が生まれると同時に、ふとした欲もみえてくる。今、一番足りないものは対話だなぁと思った。