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ビートルズと愛
2003年9月1日 update
ひとまわり違うねずみ年生まれ同士がひとりずつ、とり年がひとり、そしてうま年の私、
年齢なんて超えちゃったピープルで先日食事をした。
中庭のあるお店で、お酒がたくさん飲めない私は河内花茶という香りのよいお茶と、
火鍋をたべて、少し風の強い夜を直接肌で感じながらの食事であった。お昼間に見せていただいた山本健という美術家の美しい日々という作品集のこと、
恋愛、音楽、そして自分を取り囲む日常について。
それぞれ、自分のスタイルを的確ではなくともリアルにリアルに話していく。
こんな風に自分を表現できる場があるということが、それぞれとても嬉しいことのようで、
そのリアルを受ける姿と、リアルを表現する様が
とても潔くて面白かった。私より少し上のねずみ年うまれの素敵な女性は
近頃特に佇まいが美しくて、人としての輪郭をちゃんと描いている。
17歳のお子さんがいらっしゃるとり年生まれの女性はとても頼もしくて、
性別を超えた豊かな包容を感じる。
40歳を過ぎてギターを始めた胸の真ん中が少年のような少し天邪鬼なネズミ年生まれの人は
酔っ払って白いシャツの裾をおなかの上で結びながらこう叫んでいた。「ギターの先生がいてさ、ビートルズとかもちろん全曲楽譜がなくても弾けるんだけど、
上手いとかそんなんじゃないんだよ。愛なんだよ。愛!!!」ビートルズを愛で弾く。
なんて素晴らしいんだと実はとても感動したのである。大事な約束をしてしまったので、
近いうちに実現することになると思うのだが、
とても楽しみだなあ。
と、少し風のある夜を鳴らしながらそう思った。