• 少し湿気の多い日

    2003年8月1日 update

    季節柄、衣替えやら部屋の掃除やらで終日過ごした日があった。
    まあ、よくある話だが、出てくるんです。
    次から次に。
    書き留めている漢字や文字ばかりの走り書きの紙、捨てれずにたまってしまった思い出深いコンサートのチラシ、他にも様々に出てくるんです。
    勢いを増して、机の中からみつけてしまったものがある。
    中学2年生の時の賞状と、高校生の時に書いていた曲の歌詞ノートである。
    歌詞ノートはそのまま延長で今のバンドのノートが何冊目かになっているので、
    割と懐かしさが強かったのだが、思わずピアノを弾いてみたりした。
    忘れないものねーなんて、自分の手が覚えている瞬間に驚いたりもしたが、
    賞状は驚愕であった。
    なんと、県で2位という好成績なのである。
    しかも作曲コンクールに出場していたのである。

    すっかり忘れていたのだが、だんだん思い出してきた。
    音楽の先生に勧められて、日曜日にどこかの中学校に行き、教室の入り口付近の席でピアニカを吹きながら譜面に作曲をしている風景と、
    後にもらった結果の、ザラ紙に書かれていた内容は、特選がひとり、準特選がふたり(私も含まれる)なんだか取り留めのない記憶ばかりである。
    どのくらいの人がそのコンクールを受けたのかははっきりと記憶していないのだが、
    少なくとも、3クラス分はいたと思う。

    初めて作曲をしたのは、小学3年生の学級のうただった。
    詞に曲を付けてなんとなく書いたのは小学5年生だった。
    当時習っていたピアノの先生が教えてくれたコードというものが、とても面白くて。
    人前で自分のつくったうたを唄ったのは、中学1年生だった。
    それから、度々人前でうたうことが増えていった。
    全校生徒の前で、うたったことも2度ほどある。甘酸っぱくてくすぐったくて。
    それでも私はうたなんてうたえるわけがないとずっと思っていたのだが、
    高校3年生、それでよかったのか?を結成したのである。

    もうこれ以上ことばは必要ではないでしょう。


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