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本が好きだ
2003年5月14日 update
「もう、分かってるってばっ」
そんな声が聞こえてきそうだが、私は本が好きだ。
振り返ってみると、小さい頃父が本をよく読んでくれていたことを思い出した。
まんが日本昔話(テレビで放送されていたものの本バージョン)やグリム童話、伝記などよく読んでくれていたものだ。
おませちゃんだったので、だんだん童話なんて子供っぽいわと、読まなくなってしまった。
高校生になってからまた急激に本を読むようになり、今に至るのであるが、
最近は飛行機乗りが書いた本にやたらと反応する傾向にあるようだ。
サン・テグジュペリはもちろん、リチャード・バックなどリアルが感じられないものが良い。
去年末から読んで、休んでと時間をかけながら読んでいるのが司馬遼太郎の「竜馬がゆく」である。
英史君に借りて読んでいるのだが、すっかり幕末にハマってしまった。
歴史にあまり興味がなかったのでほとんど手をつけなかったのだが、歴史って人間を知るものなのねと深く実感している。単純だ。昨年、大勢の高校生の前で話をする機会があり、その時の内容の一部で、こんな質問をしてみた。
「文章を黙読していると声が聞こえますか?それとも映像が見えますか?」
学生、公務員、OL、 販売員、営業、歯科医師、もちろんミュージシャンなどなど幅広くアンケートを取ってみた。
第一位は本を読むと映像が浮かぶという答えであった。
声が聞こえるという人もいたがそんなに多くはなかった。
その他様々で、声と同時に映像だったり、意識まるごと映像だったり、現実と映像が混同して危険。など非常に豊かな回答結果となった。
私は本を黙読するとき、決まって声が聞こえてくる。
それは、誰だか分からない声で、私の読書は「読む、聞く」なのである。