• TWIN SHIPS 通信 set1

    2024年2月1日 update

    「推し活」というムーブメントにいまだに馴染めないままだ。幸せのかたちはさまざまなのでもちろん尊重している。私の場合は人柄、容姿などを背景に音楽を聞いていなくて意味合いも異なるので「ライブに行く」を「推し活」と同義で語ることに少なからず違和感はある。では私にとって「推し」とはなんだろう?と考えてみると、私の場合「憧れの女性」のことを「推し」と言い換えることができそうだ。黒柳徹子さんはじめ、小泉今日子さん、樹木希林さんなど諸先輩方は独自の視点と人に対しての優しさと尊敬を持って自分の言葉を持ち自立している。こんな人になりたいと憧れを持ったまま気がつけば40代後半にさしかかってしまった。日々の生活と現実のさまざまなギャップを受け入れつつ、改善し少しでも良くしていきたい。諸先輩方のように自分の言葉で話すことができる人でありたい。と思うに至り考えていることや疑問や課題、はたまたその時に聴いている音楽にまつわるあれこれなど「さまざまな視点を共有する」ということを前提に内容を具体的に決めず屋号の冠で月間コラムを始めることにした。最新情報も掲載する。この場を借りてレーベルのことを少しだけ書いておきたいと思う。屋号をつけて届を出したのは幾年か前。とある音楽制作の依頼をいただき、お受けするには窓口となるものが必要になった。私はその頃しばらく音楽を休んでいた時期だったこともあり、続けるならば音に責任を持ちたいという考えもありレーベルという形で窓口になるものを作ることにした。レコードショップじゃないけどrecordsにしたのは言葉の響きがよかったから。音楽制作の請負をはじめ、いくつかのアルバムやシングルなど自分の音楽を中心にリリースしてきたけれど、この数年の音楽の流行も聴かれ方も変化のスピードが大変に早く、情報も飽和している中で音楽そのものが育ち普及していくには目まぐるしすぎることに少しぐったりしてしまっていて、そういう流れとは別のところでもっと必要なことがあるのではないかと感じる機会が増えてきた。世界中で日々大量にリリースされる膨大な楽曲の中から生まれる出会いや偶然性にも着目し、時には専門家を交えて学びながら、間口を少しだけ広げて新しいことを取り入れつつ歩みを進めたい。今年も色々リリースのお知らせができそうです。



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    web magazine TURNの編集部、ライターの方々が毎月1曲紹介する企画「BEST TRACKS OF THE MONTH」アルバム発売の頃に、松本のmarking records店主前田さんが「kotoba」をピックアップしてくださいましたが、2023年の振り返りベスト5曲の企画でも「kotoba」について触れてくださっています。

    記事はこちら
    http://turntokyo.com/features/best-tracks-of-2023/









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