• 15_名前のない

    2022年9月7日 update

    好きな料理家辰巳よしこさんの言葉を借りると「行き詰まりは異文化で洗う」を体現した。
    イベントを終えたあと、少しだけ新しい境地に入った。と思う。
    しばらくの間言葉が見えない時期が続き、筆が止まったままだったけれど、突如現れたそのドアは開かれて、私はもう少しだけ作る事を続けようとそう思った。
    ピアノを弾いてびっくりしたのだけど、演奏の感覚が自然と変わって「突然できるようになる」みたいなことを体感した。演奏中の緊張感や集中力などのちょっとした体験を経たことで体がそして、不思議なことに頭の中でずっと止まっていた言葉たちも動き出した。読んでも書いても鎖骨のあたりでなんだかつかえてしまっていたものたちが一斉にどどどっと沸き起こった、人生も折り返しになりこんな体験ができるなんて不思議だなと思うけれど、20年後にはどんな体験ができるのだろうとそれも楽しみだと思えるようになった。
    色々溜まっていた曲たちが一気に勢いを増して進み出して、手持ちの機材も少し新しい使い方がわかってきたし、miu mauの曲もあと少しだけ練り直したい。


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