• 12 – 名前のない

    2021年12月21日 update

    毎年12月は気持ちがカラカラになる。吹き荒ぶ荒野にいるような気持ちで過ごすことが多い。寒いのも苦手なので冬至がいつも待ち遠しい。そういえば子供の頃に大きな病気をして入院したのも12月だった。クリスマスケーキが食べたかったけど身体中に赤い斑点ができてしまった小学生の私は病室にいて、それまで感じたことのないお腹の痛みに叫ぶように泣いていたそう。隣のベッドのおばあさんがナースコールしてくれた。大きな点滴(のように見えた)をしたらその痛みがすうっとおさまり子供ながらに医療の素晴らしさを目の当たりにした瞬間だったと思う。痛みを堪えて頑張ったからと医師の許可が降りたのだと思う。クリスマスにはアイスケーキを一口だけ食べることができた。毎朝お白湯を飲むという習慣はこの病気をきっかけに始まったものだ。最近は白湯、そしてりんご。朝はこのパターンが多い。先日友人たちと訪れたお店ではサービスでお冷とお白湯を選べて大変嬉しかった。時々お白湯を出してくれるお店も増えてきたけれど、年中あたたかいものが飲みたい。お白湯文化がもっと根付いていくといいなといつも思う。今年はまだストーブを出してないのでエアコン生活。熱風は心地よくないけど我が家はとても冷えるので着けずにはいられない。数日前の天気予報には初雪とあったが予報は的中したのだろうか… 今日はレコーディング後の音が届いた。素晴らしい演奏で聴くたびに爽快。ほんとうにとてもとても素敵だった。そのあとのバトンを受け取った私は、ここから音を重ねていく。


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